読んでから数年以上経ってるけど、何も調べずにストーリーや キャラについて語れるくらい心に残ってる作品を並べてみます。ランキングにしようと思ったけど順番が決まりませんでしたので、順不同です。
前に「ドラゴンボールハラスメント」みたいな話題がありましたが、年代が違えば感性も違って当然だと思います。というか年代が同じでも好きな作品嫌いな作品なんて人それぞれなのにね。つまり価値観を押しつけるのはナンセンス。今のキッズたちが昔の作品を馬鹿にしてるのも同様にアホだと思います。
というわけで、これを読んでくれる人もテキトーな気持ちで読んでくれるとうれしいです。
目次
銀牙 -流れ星銀-
1983年連載開始の、犬バトルマンガ。空白期間を挟みながらも、未だにシリーズが続いている長寿作品です。某掲示板に「犬の皮を被ったヤクザマンガ」と書かれていてなるほどと思いました。もしくは「ろくでなしBLUES」や「湘南純愛組!」あたりの世代のヤンキーマンガに近いところもあるかも。人間関係(というか犬関係)が濃い。
人間ですら倒せない、突然変異の巨大熊「赤カブト」を倒すために全国の「男」(友に戦ってくれる仲間)を探しに行くという話。メスのクロスが「唯一男と認められた女」だという謎の褒められ方をしてるのが印象的。しかも性別設定が後付けっぽい。
長寿マンガあるあるともいえますが、本作もおもしろいくだりとそうじゃないくだりの温度差がすごく大きいです。その中でも最初の赤カブト編はトップクラスの面白さなので、そこだけでも読んでほしいです。
スピンオフもいくつか出ていますが、本編は、
銀牙 -流れ星銀-
銀牙伝説WEED
銀牙伝説WEEDオリオン
銀牙〜THE LAST WARS〜
という流れ。「ラストウォーズ」で終わるのかなーと思ったら(ラストってついてるくらいだし)、ラストウォーズ自体は打ち切りみたいな終わり方をしたくせに、銀牙シリーズはまだ続くみたいですね。
集英社
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サイコろまんちか
小出もと貴著、全3巻。主人公の伊東(♀)が幼なじみの阿部(♂)を落とすために心理学を学んで心理学部を設立、心理学を使って様々な相談相手の悩みを解決する(だいたいの場合解決できてない)、というギャグマンガ。キャラも立っててギャグもおもしろくてマジで実用的な心理学的うんちくも多くて、という素晴らしい作品なんですが、打ち切りという言葉では到底手が届かないようなぶつ切り状態で終わってます。一説によると作者の体調不良が原因だとか。マジで残念すぎる作品だと思います。
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キャプテン翼
いわずとしれた、世界中で大ヒットしたサッカーマンガの金字塔。最近では、「作者がサッカーのルールを理解してない」「ボールに乗る変なドリブル」「頭身がおかしい」といったネタ扱いしかされない作品ですが、初代だけはマジでおもしろいので、そこを読んで理解した上でネタにしてほしいなと思います。特に最終戦である西ドイツ戦で、あのシュート(ネタバレ回避)が止められたのは少年マンガ史に残る激アツ場面だと思っています。
学校単位で敵対していたのが代表クラスで共闘する、というスポーツマンガに必須の展開を定着させたのは本作なのかな? また、強すぎる主人公がケガをしてバランス調整される、という悪しき習慣を生み出したのも、もしかしたら本作かもしれません。
集英社
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みつどもえ
三つ子なのにまったく似ていない、小学六年生の丸井三姉妹が主役の日常系ギャグマンガ。このマンガの素晴らしいところは、とにもかくにもキャラが立っているところ。キャラを一気に増やすこともなく、徐々に増やしていくのもナイスでした。そのペースのおかげでしっかり消化できた感があります(一気にキャラを増やすとだいたい作品内で消化しきれないキャラが出てくる。スポーツマンガはだいたいこの現象が起こる)。
もちろんギャグの方もしっかりしています。全19巻ともなればさすがに完成度にばらつきも出てきますが、枯れ切る前に終わったのも高評価ポイント。キャラが嫌いじゃなければ難なく読み切れるでしょう。
好きなキャラは、モブキャラなのに最終人気投票で3位に入った宮村さん。次に海江田先生(29)(30)。今だと作中で三十路って呼ばれてることにキレる人が出てきそうですね。三姉妹で唯一トップ3から落ちてしまったふたばは、最初の完成度こそ一番でしたが、それ故に伸びしろがありませんでしたね。一方、みっちゃんなんて最初は大食い属性ゼロだったしな。
この作者の新作「僕の心のヤバイやつ」も最高におもしろいので、続きが待ち遠しくてたまらないです。
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るろうに剣心
雷十太が強キャラ風のクソ雑魚に仕上がってしまったり、全財産の3/5をつぎ込んだ煉獄が一瞬で爆破されてしまったり、近年では作者があんなことになってしまったりといろいろネタ要素もある本作ですが、個人的に大好きな作品です。読み切りの時点から好きで、連載が始まって「やっとか!」と思ったものの、連載開始直後はずっと掲載順位が後ろの方でずっと不安でしたね。人気が出たのは鵜堂刃衛のあたりからかな? 私のは鵜堂刃衛と斎藤一のあたりが好きで何回も読み返してました。なんというか、二重人格系の設定が好きなのかもしれない。「エリアの騎士」も序盤はすごく好きだったし、「ロザリオとバンパイア」も好き。これ系をたどっていくと起点は双子座のサガ(聖闘士星矢)な気がする。「エリアの騎士」は残念なことに、中盤以降よくわからないマンガになってしまったけど。
紹介するにあたって何年かぶりに全巻読み直しましたが、思ったより短く感じましたね。実際単行本で全28巻と、ほどほどの長さではあるわけですが、作中のエピソードにそこまでばらつきがないというのも理由だと思います。
続編として「北海道編」が2019年8月現在連載中ですが、今のところただの二世マンガという感想。もっとおもしろくなることを期待します。
集英社
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僕らはみんな河合荘
「河合荘」でその住人たちが繰り広げる、日常系ラブコメ。小説でも漫画でも映画でも、「会話だけで見る人を満足させる」のは本当に天才の所行だよなーというのが私の考え。本作はまさにそのひとつ。これができる人はストーリーに頼らずとも良作を量産できるのが強いですね、と思ってこの作者の他の作品を見たけどあまりおもしろくありませんでした。
というわけでストーリーに期待する人には向きません。あと作中のキャラクターが好きになれない人もダメでしょう。個人的には唯一さやかさんが好きになれなくて、恨んでいる男が素顔と住所をネットに公開、無事けんまされる、というバッドエンドを迎えてほしかったです。逆に麻弓さんにはめちゃくちゃ幸せになってほしい。
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MAJOR
プロ野球選手を父親に持つ吾郎の、幼稚園時代からメジャーリーグ時代までを描く大長編野球マンガ。私が一番好きな野球マンガですが、ことあるごとに主人公にケガをさせるのはいただけないですね。一番好きなシーンは、聖秀編海堂戦の184球。
2019年8月現在、続編の「MAJOR 2nd」は、野球マンガとしては残念な出来になっています。
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DEAR BOYS
スラムダンクの影に隠れてしまった、月刊マガジンで連載された高校バスケットマンガ。スラムダンクがNBAでDEAR BOYSがより高校バスケに近い感じ(この文章を書いてるやつはバスケ未経験なので推測です)。
ACT3で完結した本作ですが、おもしろいのは最初(ACT1)だけでしたね。でも最初(ACT1)はマジでおもしろかったのでおすすめ。途中で哀川と藤原が「タク」「カズ」と呼び合うようになった設定が一瞬で流れてしまいましたが、あれは一体何だったんでしょうか。
と思ったら、知らないうちにACT4が始まってました。
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QQスイーパー~クイーンズ・クオリティ
QQスイーパーが全3巻で、クイーンズ・クオリティはその続編。完全な続き物なのでQQスイーパーから読むのがおすすめです。
2019.8現在連載中なので、ネタバレを隠しつつおすすめするというのがなかなか難しい作品なんですが、とにかくおもしろいです。主人公に特殊能力があってその起源や詳細を探していく形で物語が展開します。その能力を目当てに襲ってくる敵がいたり、それから守ってくれる味方がいたりという、少女漫画なんですが少年向けバトルマンガに近い構成でもあります。もちろん少女漫画なので恋愛要素もばっちり。
キャラがそれなりに多く出てくる割には描き分けがばっちりで、読んでいて忘れたり混乱したりすることがないですね。これは大きなプラスポイント。あと純粋に絵が好きです。クセがなくて読みやすいです……と思ったけど、「クセがない」というのは褒め言葉なんですが、作者側からしたら全然うれしくないかもしれませんね。
一応のツッコミどころとしては、この作者さん、「主人公が一人になったところを敵に襲わせる」のが他の作品も含めて多すぎるところ……
小学館 (2014-09-26)
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なでしこドレミソラ
和楽器バンドをテーマにした作品。和楽器版けいおん。ただしこちらは、「けいおん!」よりもちゃんと音楽してるので、音楽が中心で話が進んでいきます(けいおん!は軽音部を舞台にした日常系学園モノでした)。
個人的にめちゃくちゃ好きな作品で、音が出るアニメ化を超希望してるんですが、残念ながら売り上げがあまりよくなかった?(それでも雑誌のアンケートの順位はよかったようです)らしく、全5巻という形で連載終了しています。ただ打ち切りというわけではなく、きちんとした形で終わっています。
何かしらの形で続いてほしいと強く思っています。
上記は私の推測も混じっていますが、気になる人は作者さんのTwitterをご覧ください。
事情に関しまして、当たり障りのない程度には説明していいと編集部に確認をとりましたので、画像をお読みいただけますと幸いです。 pic.twitter.com/HCDnqANPGI
— みやびあきの (@Mi_akino) 2018年10月24日
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