「できそこないの姫君たち」を読んだ感想・評価

できそこないの姫君たち

姫タイプの陽キャ×BLオタクの陰キャという百合マンガ。
ここだけ見ると「なんかありがち……」と思う人もいるかもしれませんが、個人的にはここまで満足できたマンガは久しぶりです。
これは百合好き以外にも(そのジャンルに嫌悪感がなければ)読んでほしい作品です。
絵、長さ、構成、キャラ、すべてに無駄がないと感じました。ラストは普通のマンガならもっとグダグダになるでしょうが、スパッと進んで綺麗に終わったのも最高でした。
途中、「女の悪いところ出てるなー」と思ったけどそれもちゃんと理由があったので◎。
本当はもっと好きなコマを引用したかったんですが、盛大なネタバレになりそうな気がしたのでこれで我慢。

オレが腐女子でアイツが百合オタで

というわけで後日、同じ作者の別作品も読んでみました。全4巻。
男主人公と女子生徒が頭ぶつけて人格が入れ替わって~(本当はちょっと違います、詳しくは作中を参考のこと)、というベタベタな設定ですが、これもめちゃくちゃおもしろい。ちょっと味付けを変えるだけでこんなベタベタな設定をおいしく仕上げるなんてこの人天才か!?
……と思ったんですが。おもしろいのは前半だけで、後半はかなりダレてしまいました。ページをめくる手(電子だけど)が重かったです。後半の迷走は、終わり方を決めてなかったからですかね?
ただし終わり方そのものは好きでした。軽くネタバレになってしまいますが、安易にくっつけることもなく。
この作者アジイチさん、これからちょっと追いかけてみますかね。

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